Windows 10/11 の 無線 LAN 環境のファイル共有について。無線 LAN 環境でファイルを共有するにはちょっと設定がややこしいので、まとめてみました。一般的な無線 LAN ルーターで構築された、複雑ではない単純な無線 LAN 環境で、パスワードを設定したりしない、信頼された家庭内の端末同士の共有設定です。手持ちの PC 三台(Win10/11 混在)を無線 LAN 環境でファイル共有し RealSync でファイル(フォルダ)を同期させています
2025/10/04作成 2025/10/05更新 Ver1.0.1 Link Free
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1.基本的な設定
2.Windows 11の追加設定
3.FAQ
無線 LAN ルーター等を使用して、同一ネットワーク内に各端末が接続されているものとします
・ネットワークに接続する PC のコンピューター名と、共有をする PC のワークグループ名を同じものに設定します
1.スタートメニューを右クリック → ファイル名を指定して実行 → sysdm.cpl
→ システムのプロパティを起動 → 「変更」から、コンピューター名とワークグループ名を設定します
・ネットワーク接続の設定から、共有に必要な設定を確認
2.スタートメニューを右クリック → ファイル名を指定して実行 → ncpa.cpl
と入力して、ネットワーク接続の設定を起動 → 共有を行うネットワークのアイコンを右クリックからプロパティを選択(画像1) →「Microsoft ネットワーク用クライアント」「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンター共有」にチェックが入っているか確認(画像2)
3.ネットワークと共有センターで共有の設定をする
Windows 10
・スタートメニューを右クリック → ファイル名を指定して実行 → control /name Microsoft.NetworkAndSharingCenter
と入力して、ネットワークと共有センターを起動 → 共有の詳細設定の変更 → 「プライベート(現在のプロファイル)」「ネットワーク探索」で「ネットワーク探索を有効にする」と「ネットワークに接続されているデバイスの自動セットアップを有効にする。」を選択(チェック)その下にある「ファイルとプリンターの共有」で「ファイルとプリンターの共有を有効にする」を選択(画像3)
・すべてのネットワークで「パスワード保護共有を無効にする」を選択(画像4)
Windows 11
・設定 → ネットワークとインターネット → ネットワークの詳細設定 → 共有の詳細設定 → 「プライベートネットワーク」「ネットワーク探索」をオンに。「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」をチェックオン。「ファイルとプリンターの共有」をオンに。その下にある「すべてのネットワーク」の「パスワード保護共有」をオフに(画像5)
4.接続中の Wi-Fi ネットワークのプロパティから、ネットワークプロファイルをプライベートにする
Windows 10
タスクトレイのネットワークアイコンから接続中の Wi-Fi ネットワークのプロパティを選択(画像6)プロパティ内のネットワークプロファイルでプライベートを選択(画像7)
Windows 11
タスクトレイのネットワークアイコンから接続中の Wi-Fi ネットワークのプロパティを(右上の(i))選択(画像8)プロパティ内でプライベートネットワークを選択(画像9)
5.共有したいフォルダ等を設定(共有される側の設定)
Windows 10/11 共通
共有したいフォルダなどを右クリックから(Win11 では右クリック → その他のオプションを確認から)アクセスを許可する → 特定のユーザー(画像10)→ everyone を追加し、読み書き権限の設定をします(画像11)
・Windows 11 では 24H2 以降、共有の設定に追加の設定が必要です。Home ではレジストリの操作が必要なので慎重に。Pro ではローカルグループポリシーエディタが使えるので楽です
Windows 11 Home
・ゲストログオンを有効にして、デジタル署名を無効に
1.スタートメニューを右クリック → ファイル名を指定して実行 → regedit
でレジストリエディターを起動
2.左ペインのツリーを [HKEY_LOCAL_MACHINE] → [SYSTEM] → [CurrentControlSet] → [Services] → [LanmanWorkstation] → [Parameters] と開きます(画像12)
3.右ペインに [AllowInsecureGuestAuth] がある場合は [AllowInsecureGuestAuth] を右クリックから「修正」を選択。「値のデーター」に「1(半角)」を入力して、OK で設定します(画像13)
4.右ペインに [AllowInsecureGuestAuth] がない場合は、右ペインの何もないところを右クリックし、新規 → DWORD (32 ビット)値を選択してキーを作成。「新しい値 #1」を右クリックから「AllowInsecureGuestAuth」に名前を変更します(画像14)
5.名前を変更したキーを右クリックから「修正」を選択。「値のデーター」に「1(半角)」を入力して、OK で設定します(画像13)
6.次に、右ペインに [RequireSecuritySignature] がある場合は [RequireSecuritySignature] を右クリックから「修正」を選択。「値のデーター」に「0(半角)」を入力して、OK で設定します(画像15)
7.右ペインに [RequireSecuritySignature] がない場合は、右ペインの何もないところを右クリックし、新規 → DWORD (32 ビット)値を選択してキーを作成。「新しい値 #1」を右クリックから「RequireSecuritySignature」に名前を変更します(画像16)
8.名前を変更したキーを右クリックから「修正」を選択。「値のデーター」に「0(半角)」を入力(確認)して、OK で設定します(画像15)
Windows 11 Pro
・ゲストログオンを有効に
1.スタートメニューを右クリック → ファイル名を指定して実行 → gpedit.msc
でローカルグループポリシーエディタを起動
2.左ペインのツリーを [コンピューターの構成] → [管理用テンプレート] → [ネットワーク] → [Lanman ワークステーション] と開きます
3.右ペインの「安全でないゲストログオンを有効にする」を選択(画像17)
4.「安全でないゲストログオンを有効にする」を右クリックから「編集」を選択。開いた画面の左上のラジオボタンの「有効」を選択。OK で設定します(画像18)
・デジタル署名を無効に
5.ローカルグループポリシーエディタの左ペインのツリーを [コンピューターの構成] → [Windows の設定] → [セキュリティの設定] → [ローカルポリシー] → [セキュリティ オプション] と開きます
6.右ペインの「Microsoft ネットワーク クライアント: 常に通信にデジタル署名を行う」を選択(画像19)
7.「Microsoft ネットワーク クライアント: 常に通信にデジタル署名を行う」を右クリックから「プロパティ」を選択。開いた画面の左上のラジオボタンの「無効」を選択。OK で設定します(画像20)
最後に PC を再起動させ、エクスプローラー等から共有できているか確認します(画像21 画像22)
・設定しても共有できませんでした
ファイアウォールをオフにするくらいしか思いつきません。こちらでは Windows Defender FW は全てオフにし、COMODO FW を有効の状態で共有できています。これ以上の事は分かりません。ごめんなさい。とりあえず私の環境で共有ができている設定として公開しています
参考にさせて頂いたページ
【RECBOX/オーディオサーバー向け】Windows 11 24H2でNASにアクセスできない場合の対処方法 | アイ・オー・データ機器 I-O DATA
Windows 10/11のこととか(Top page)
Windows 10/11のクリーンインストールについて Win10 22H2〜Win11 25H2
reagentc /enableがエラーになる 回復環境(Windows RE)がおかしい(Win10/11)
Windows 10/11の修復インストールについて Win10 22H2〜Win11 25H2
Windows 10/11のこととか掲示板
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