Windows 10/11の autounattend.xml(応答ファイル)について Win10 22H2〜Win11 25H2

Windows 10/11 の autounattend.xml(応答ファイル)とは、Windows をクリーンインストールする時に、インストールメディアのルート(setup.exe がある場所)に autounattend.xml を設置してインストールを行うと、インストール中の操作を自動化する事ができます。ただ、それが最大の目的ではなく、ローカルアカウントかつオフラインでセットアップを行うのがこのページの主目的です。Rufus でもいいのですけど、他の手段もあった方がいいかと思った次第。autounattend.xml の作成方法は MS が提供する方法だと色々と面倒です。そこで、比較的簡単に autounattend.xml を作成する事ができるページ Generate autounattend.xml files for Windows 10/11 を利用して作成する場合の、重要な設定などのポイントをまとめてみました

2025/10/11作成 2025/10/13更新 ver.1.0.3 Link Free
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目次

1.Generate autounattend.xml files for Windows 10/11 の使い方
2.重要な設定
3.その他の気になる設定
4.Oracle VM VirtualBox を使用して USB のインストールメディアからブートするには
5.FAQ


1.Generate autounattend.xml files for Windows 10/11 の使い方

英語のページなのでちょっと分かりにくいですが、翻訳サイトの翻訳結果をブラウザの別タブで開いておき、見比べながら作成すれば何とかなると思います。基本的に設定項目をチェックしていくだけで作成できるので、意味さえ把握できれば難易度は高くないと思います

・作成した autounattend.xml は簡単に修正可能
Generate autounattend.xml files for Windows 10/11 で作成した autounattend.xml を修正したい場合は、ページの一番上にある「Import .xml file generated by this service」で、ファイルをアップロードしてインポートすれば、簡単に修正できます。トライ&エラーも少し楽になります(画像1

・編集が終わった後は、ローカルに保存
編集が終わったらページの一番下にある「Download .xml file」で、ローカルに保存できます(画像2

・最後に Windows 10/11 のメディアクリエイションツールで作成した USB メモリのルート(setup.exe が保存されている場所)に autounattend.xml を設置してクリーンインストールをすれば、ほとんど自動的にインストールが進みます。Rufus で作成したインストールメディアに autounattend.xml を設置して試してみましたが、特に問題ないようです


2.重要な設定

Rufus 等でカスタマイズできる、ローカルアカウントかつオフラインでセットアップを行う重要な設定

Rufus でカスタマイズできる「オンラインアカウントの要件を削除」は「User accounts:」の「Let Windows Setup create the following local (“offline”) accounts:」(Windows セットアップで次のローカル (”オフライン”)アカウントを作成します)を選択します。アカウント名(Account name)と権限(Group)を設定して、他は空欄でも問題ないようです。デフォルトで表示されている必要以外のアカウントも空欄にしておくといいと思います(画像3

その下にある「First logon」は「Logon to the first administrator account created above」(上記で作成した最初の管理者アカウントにログオンします)を選択(画像4

Rufus でカスタマイズできる「BitLocker 自動デバイス暗号化を無効化します」は「System tweaks:」の「Prevent device encryption」(デバイスの暗号化を防ぐ)にチェック(画像5 画像6

Rufus でカスタマイズできる「データ収集を無効化」は「Express settings:」で「Disable all」を選択(画像7

・セットアップ中にオンラインにならないように指定。「Setup settings:」で「Allow Windows 11 to be installed without internet connection」(インターネット接続なしでWindows 11をインストールできるようにする)にチェック(画像8

Rufus でカスタマイズできる Win11 の要件回避「4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM 2.0の要件を削除」は「Setup settings:」で「Bypass Windows 11 requirements check (TPM, Secure Boot, etc.)」にチェック(画像9


3.その他の気になる設定

・Region and language settings:(地域と言語の設定)
 ・「Install Windows using these language settings:」(次の言語設定を使用して Windows をインストールします)にチェックを入れて「Windows display language:」で「Japanese」を選択
 ・その下の「Choose language preferences and keyboard layouts」(言語設定とキーボードレイアウトを選択する)の「Specify the first language and keyboard layout」(最初の言語とキーボードレイアウトを指定します)で「Language:」を「Japanease」で選択
 ・「Keyboard layout / Input Method Editor:」も「Japanease」を選択(画像10

 ・ここでキーボードレイアウトを設定しても、Windows のインストール後に日本語キーボード(106/109 キー)に設定されないので、インストール完了後に設定からキーボードレイアウトの変更が必要
 設定 → 時刻と言語 → 言語と地域 → 日本語(言語のオプション)→ キーボードレイアウト → レイアウトを変更する → ハードウェアキーボードレイアウトの変更 → 日本語キーボード(106/109 キー)→ PC を再起動


・Partitioning and formatting:(パーティション分割とフォーマット)
 ・基本的には自動設定に任せず「Partition the disk interactively during Windows Setup」(Windows セットアップ中に対話的にディスクをパーティション分割する)を選択し、手動でパーティションを設定した方が無難かと思います(画像11

 ・自動設定でパーティションを設定をする場合は、インストール対象のディスク番号が 0 であると確実に確認できない場合は、自動設定を使用しない方が無難です。私は対象のディスク番号が 1 である事を忘れていて、他のディスクにインストールしてしまいました。万全を期すなら、インストール対象以外のディスクは接続を外しておくといいかもしれません

 「Let Windows Setup wipe, partition and format your hard drive (more specifically, disk 0) using these settings:」(Windows セットアップで、次の設定を使用してハード ドライブ(具体的にはディスク 0)を消去、パーティション分割、フォーマットします)を選択すると、自動でパーティションを作成、フォーマットされます(画像12
 「Choose partition layout」で「GPT」を選択した場合、EFI System Partition のサイズは、Win11 25H2 の場合インストーラーが作成するサイズと同じの 200MB にしておくといいような気がします(画像12
 「Choose how to install Windows RE」は回復パーティションを作成して、そこに回復環境を設定する選択です。システムパーティションの後方にデーターパーティション等を作成する予定がない場合は Win10 なら 1GB(1028MB)Win11なら 1.25GB(1284MB)などとするといいかと思います(画像13
 システムパーティションに回復環境を設定したり、回復環境そのものを削除したりする、ちょっとイレギュラーな設定があります

 「Use a custom diskpart script to configure your disk(s):」を選択してカスタムスクリプトを試してみましたが、エラーでインストーラーが止まってしまい、うまく行きませんでした


・「Windows edition:」の選択は「Enter a product key interactively during Windows Setup」(Windows セットアップ中に対話的にプロダクト キーを入力します)が無難かと思います(画像14

・「File Explorer tweaks:」はデフォルト設定を使用するの選択で問題ないと思いますが、その下の「Always show file extensions」(ファイル拡張子を常に表示する)「Use classic context (right-click) menu in Windows 11」(Windows 11で従来のコンテキスト(右クリック)メニューを使用する)のチェックを入れておくといいのではと思います(画像15

・「System tweaks:」の「Disable Fast Startup」(高速スタートアップを無効にする)にチェックを(お好みで)入れる(画像16
 「Hide Edge First Run Experience」(Edge の初回実行エクスペリエンスを非表示)「Disable Edge Startup Boost and Background mode」(Edgeスタートアップブーストとバックグラウンドモードを無効にする)をチェック(画像17
 「Delete empty C:\Windows.old folder」(空のC:\Windows.oldフォルダを削除する)Win11 25H2 で、新しいセットアップを使うと、空の Windows.old フォルダができるらしいのでチェック(画像18

・「Remove bloatware:」で MS 製のプリインストールソフトを削除。チェックを入れると削除です。沢山あるのでお好みで。それなりにストレージの容量が稼げるかも(画像19


4.Oracle VM VirtualBox を使用して USB のインストールメディアからブートするには

・作成した autounattend.xml を使用したインストールメディア(USB)を仮想環境(Oracle VM VirtualBox)で試す場合の方法

1.仮想環境を作るときに、設定の iso イメージの指定はしないで設定を進め、とりあえず設定を完了します
2.autounattend.xml を設置した USB メモリのインストールメディアを PC に接続しておきます
3.作成した仮想環境の設定を開き、USB の項目で「USB デバイスフィルター」で + マークのアイコンを押して、接続した USB デバイスを選択、指定(画像20
4.その後、設定した仮想環境を起動すると、USB のインストールメディアからブートされ、インストーラーが起動します

その他の主要な仮想環境で使用する場合の解説もあるようです
Use autounattend.xml files to install Windows 10/11


5.FAQ

Generate autounattend.xml files for Windows 10/11 自体がバージョンアップしてる?
所々に「NEW」とか「BETA」のアイコンがあったりするので、更新しているみたいですね。更新した日付とか書いてあるといいのですが、手間暇がかかってそうな感じがします。ある日突然消えたりするかも?このページが更新に対応していない場合はご容赦を

・設定を変えたものを作りたい
PC を複数所有している人は、環境に合わせてアレンジしたものを、フォルダ分けして保存しておくといいかも

・MS はこの機能を削除したりしない?
autounattend.xml は PC の大量導入の仕組みなので、削除される事はないと思われます

・動作確認はしたの?
実機:iiyama STYLE-15FH050-i3-UCEX-D/Core i3 10110U/Mem 16GB/M.2 NVMe Gen3 SSD 512GB + SATA SSD 1TB
仮想環境 Oracle VM VirtualBox v7.2.0:Minisforum UM760 Slim/Ryzen 5 7640HS/Mem 32GB/M.2 NVMe Gen4 SSD 512GB + M.2 NVMe Gen4 SSD 1TB
で、Widows 11 25H2 で動作確認しました(2025/10/10)



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